10月29日ヘッドライン – イランによる核兵器製造の証拠は無い 国際原子力機関エルバラダイ事務局長 – トルコ外相 イラク北部クルド勢力に対する越境攻撃の可能性を否定せず – 米国各地で10 万人規模の反戦デモ イラクからの即時撤退を求める – 米国法曹協会 死刑の執行凍結を訴える 死刑判決に人種的な偏り – インド 経済計画で土地を奪われた農民25000人が土地の再分配を求めて200マイル行進 – インド 米GAP 子供服の下請けで児童労働 虐待も – 米ジョージア州最高裁 同意の未成年性行為で禁固10 年の黒人青年を釈放 – イラク 伊記者拉致事件 伊諜報部員射殺で告発された米兵が「悪いのはイラクに行った記者 カリフォルニア州山火事で米連邦緊急事態管理局(FEMA )が「やらせ」会見認める 職員がジャーナリストを装う 米連邦緊急事態管理局(FEMA )は、カリフォルニア州南部の山火事に関して、今月23日にFEMA職員を記者に見立てた「やらせ」会見を行いました。ジャーナリストを装ったFEMA職 員の一人は会見後、米国国家情報局の広報責任者に昇進していたことが明らかになりました。 | ||
ミシガン大学出版 右派の批判を受け停止していたジョエル・コヴェル著 Overcoming Zionism (『シオニズムを超えて』)の出版継続を決定 ミシガン大学出版は先週、ロンドンに拠点を置くプルート出版社が発行する本の流通配布を、満場一致で継続することを決定しました。同大学出版はこの夏、ジョエル・コヴェル著Overcoming Zionism: Creating a Single Democratic State in Israel/Palestine(『シオニズムを超えて:イスラエル=パレスチナにおける民主国家の構築』)の取り扱いを中止したことで議論を呼びました アメリカでは超ベストセラーなのに、なぜか日本では紹介されない本。どうみても日本人の興味を引きそうなのに、いまだに翻訳が出ないのが不思議なのが、ジョン・パーキンスのConfessions of an Economic Hit Man(『エ コノミック・ヒットマンの告白』)です。グローバリゼーションの原動力となってきた、企業利益中心(コーポレートクラシー)の合衆国の世界支配戦略を、経 済面で推進する勢力の深部で働いてきたと称する人物が、いかにこのシステムが第三世界の貧国を欺いて巨万の富をまきあげてきたかを内部告発。かつて英仏が したような直接の軍事占領や植民地支配を伴わないアメリカ帝国の搾取構造が、ある意味、非常にわかりやすく説明されています。 パーキンスは、10年にわたって国際経済コンサルタント企業で働き、主任エコノミストをつとめましたが、じつはその間に「エコノミック・ヒットマン」とい う影の仕事に従事していたと主張しています。エコノミック・ヒットマンは資源のある第三世界の国の指導者に近づいて、世界銀行の融資を受ければ飛躍的な経 済成長が可能になるともちかけ、巨額の借入をさせます。でも実際の受益者は巨大なインフラ構築を請け負うべクテルやハリバートンのような米国の巨大企業 (融資の大部分は彼らの手に落ちます)と、現地のエリート階級のみであり、庶民には国家が背負った巨大な負債のみが残ります。この借金はとうてい返済でき ないので、世銀の指導により社会福祉や民生支出が大幅に切り詰められ、天然資源が略奪されます。パーキンスは、自分の役割は、エコノミストという肩書きの 裏で第三世界の指導者を抱きこんで、自国民をないがしろにして、米国の政府と企業にとってのみ好ましい政策をとるように誘惑することだったと告白していま す | ||
彼は81年にこの仕事を辞し、長い期間をおいた後、2004年にこの本を出版しました。高級を取り、国際金融界の一員として世界の指導者たちと交友し、な に不自由なく暮らしていた彼が、なぜこのような告発をするにいたったのか?何がきっかけで意識が変わり、どのような経緯で告発に踏み切ったのか? この告 発が真実であるとすれば、そもそも告発をすること自体に危険はなかったのか? パーキンスは、根源的な問題として、コーポレートクラシー(企業独裁)に支配された合衆国の現在のあり方を批判しています。2007年に出た続編では、 パーキンスはこの考えをさらに推し進め、多国籍企業の活動が貧しい国の環境や経済に与える悪影響を強調し、法人企業には人格が認められているのだから、彼 らにも「善良な市民」として振舞うことを要求すべきだと主張しています。 ゲスト: 翻訳・字幕:甘糟智子、中野真紀子
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