県内各地で返還軍用地の汚染が深刻になっていますがおよそ15年前、北谷町の返還軍用地から大量のドラム缶が見つかった事件で、このドラム缶を埋めたという元軍雇用員の男性がインタビューに答えました。
田村進さん。田村さんは、復帰前からキャンプ瑞慶覧でクレーンオペレーターをしていました。復帰前後に北谷町の返還軍用地から187本のドラム缶が見つかった事件。田村さんは復帰前後に自身が埋めたものだとメディアに初めて証言しました。
田村さんは「僕が起重機(クレーン)で降ろした。ブルドーザーを運搬するドーボー(大型トラック)に載せて運んだ。2回で約70本くらいかなと思う。」と話しました。
なぜ地中にこんなにも大量のドラム缶を埋めたのか。田村さんは米軍の上司でハワイの沖縄県系2世のマツモトという男性からドラム缶を捨てるよう指示されたと語りました。
田村さんは「何でこちら(北谷)に捨てたかというと、あまりにも製品が残ったから、マツモト2世は埋めさせた。Q中身は何だったのでしょうか?コールタールはタンク、燃料タンク、パイプラインのさび止め、腐れ止めにコールタールを使った。穴が掘られていたから、マツモト氏は都合良くこっち(北谷)に置いた」
田村さんはこれまで顔や名前の公開をためらっていましたが、80歳を過ぎ証言をする決意をしました。
田村さんは「米軍はあの時、やりたい放題。解決と言ったらどんなかと思うけど。同僚も、元職場の人もだいぶいなくなっている。いなくなったら、話す人がいない。」と話しました。
15年前、この問題が発覚したとき、日米両政府はドラム缶が米軍の物とは認めようとしませんでした。田村さんは今になっても次々に返還軍用地の汚染が発覚する状況に、もしも真相を知っている元軍雇用員がいたら勇気を持って話してほしいと思っています。
Originally published by QAB. (Video interview is at original site.)
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